アンフォラ 2021 / ヴィーニャ・ヘルザノヴィ
アンフォラ 2021 / ヴィーニャ・ヘルザノヴィ
チェコのナチュラルワインムーブメントにおける第二世代。その代表的作り手「ヴィーニャ・ヘルザノヴィ」。
現当主Jakubと妻Sandra、Jakubの妹Zuzanaが、チェコのナチュラルワインの未来に向かって、情感に訴える風味豊かなワインを醸しています。
1997年にJakubとZuzanaの父がブドウを植えたのがワイナリーの始まり。ところが、2012年に父は急逝し、突如ワイナリーを引き継ぐことになった兄妹。Jakubは近くの大学で、ブドウ栽培とワイン醸造を学び始めると、将来の伴侶となるSandraとサスティナブルでホリスティックなワイン作りに意気投合。新生Herzánoviの歴史が始まりました。
彼らは、醸造においてはミニマルであることを大切にしており、その分、畑仕事は膨大。ブドウが栄養をたっぷりと蓄え、健全な天然酵母を付着させ、自発的な発酵を促し、ヴィンテージがワインに反映されることを重視してワイン造りに励んでいます。
中世において最高峰のワインとして楽しまれていた中欧ワイン。ナチュラルワインとして現代に蘇りつつ高品質な中欧ワインが、今後本当の文化として昇華し、その地位を取り戻すのか…彼らの活躍にも多いに期待が膨らみます。
<アンフォラ>(輸入元様資料より抜粋)
すべて手摘みでの収穫。除梗したブドウを地中に埋められたクヴェヴリに移します。アルコール発酵は外気の変化と共に進んでいき、冬に一度発酵はストップします。春になって暖かくなると、発酵は再開し、マロラクティック醗酵も始まります。ブドウをクヴェヴリに入れて9か月後、皮や種を取り除き、プレスして、ノンフィルター、亜硫酸無添加で瓶詰めです。
熟れた柿、アンズ、オレンジジュース、べっこう飴、粉薬、ホップ。様々な香りが感じられます。濃密でしっかりとした味わいでタンニンの収斂性も強く感じます。まっすぐで不器用な作りゆえの粗野な味わいといえますが、奥深くから湧き上がる液体のエネルギーに惹きつけられます。
<ワイン情報>
タイプ/ 白(オレンジ)
品種/パーラバ60%(2004植樹)、トラミナー40%(2012年植樹)
生産者/ Vína Herzánovi(ヴィーニャ・ヘルザノヴィ)
銘柄/アンフォラ(Amfora)
国/ チェコ
地域/ モラヴィア コビリー
生産年/ 2021
栽培/ オーガニック、ビオディナミ認証移行中
SO2/無添加