カダルカ グラヴィテーション 2021 / マウアー・オスカル
カダルカ グラヴィテーション 2021 / マウアー・オスカル
「明らかにグランクリュです」
「化学薬品の無い時代ワインはどのように作られていたのか、
この時代の恩恵を享受しつつ、真に歴史を尊重し伝統に回帰するとはどういうことなのか...。」
伝統あるワイナリーを引き継いだ現当主Oszkarは、古いワインの書物やワイナリーに残る記録を読み、実践し、様々な産地を巡って生産者同士でお互いのワインについて議論を深める造り手。最後は決まって、兄のような存在であるZsoltのいるStrekov1075を訪れます。
ワイナリーは、ハンガリー国境にほど近い、セルビア北部のヴォイヴォディナのスヴォティッアに6ha、 セルビアの宝石とも呼ばれるフルシュカゴーラ山の麓スレムに10haの畑を所有。それぞれ人馬での有機栽培であり、良質なブドウを生産しています。
地品種の古木を数多く有しており、中でも1880年に植樹されたKadarka(カダルカ)の古木は大変に貴重なもの。ナチュラルワインへの転向をゆるやかに進め、2020ヴィンテージより、すべてのワインで亜硫酸無添加のワイン造りをしています。
昨年リコルクに初入荷した際に飲んで、一気に引き込まれた素晴らしい生産者。エントリーレンジから軽快かつ奥深さのある味わいで、初めて飲まれる方には間違いなく驚いていただけると思います。
<カダルカ グラヴィテーション>(輸入元様資料より抜粋)
カダルカ(突然変異)。泥土、石灰、堆積岩、火山岩。スレム地区、Nagy-Krisztus畑(ハンガリー王国が1450年頃に格付けされたグランクリュ畑)。Nagy-Krisztus畑は偉大なるキリストという意味で、この畑では灌木での栽培を行っています。この地域のブドウは貴腐化しやすく、ほぼ確実に貴腐混じりのブドウが収穫されます。
手摘みで収穫。除梗したブドウを開放桶で12日間の発酵。その後古樽に重力で移してそのまま約12か月の熟成。亜硫酸無添加、無濾過にて瓶詰め(重力を使ったホースでの瓶詰めを適用)。
ロックンロール同様。閉じています。ワインは力強く、しなやか現時点で十分美味しいです。構造はやはりロックンロールよりも一回り大きく、明らかにグランクリュです。寝かせることをおススメいたします。
<ワイン情報>
タイプ/ 赤
品種/ カダルカ(突然変異)
生産者/ Maxime Oudiette (マウアー・オスカル)
銘柄/ カダルカ グラヴィテーション(Kadarka GRAVITATION)
国/ セルビア
地域/ ヴォイヴォディナ自治州 スヴォティッア
生産年/ 2021
栽培/ オーガニック
SO2/ 無添加
生産者公式HP:https://maurer.rs/en