ピノ・ノワール 2020 / リチャード・スタベック
ピノ・ノワール 2020 / リチャード・スタベック
<ワイナリー情報>(輸入元様資料より抜粋)
気取らない性格でいかにも自由人といった風貌のRichard。3児の優しいパパであり、親切で愉快な人です。現在40歳前半の彼のワインに関する最初の思い出は、灌木に囲まれた父の畑で遊んでいた子供時代。20歳には園芸学とブドウ栽培を学び始め、その後ワイン専門誌の編集者となり、編集長まで務めます。ナチュラルな手法を使った植物の栽培については筋金入りで、編集者になった目的もナチュラルなブドウ栽培を広めることでした。しかし、そもそもナチュラルな植物な栽培には並外れた努力、費やす時間が必要で、すべての人ができるものではありません。彼は編集者をやめ父の畑に戻り、自らがブドウ栽培、ワイン作りを始めることが、ナチュラルな栽培を広めていく早道であると考えました。
手摘みで収穫したブドウを足でつぶします。除梗はしません。自発的な醗酵を促し、房ごとマセレーションをします。バトナージュをしながら10カ月の熟成。醸造中及びすべての工程で亜硫酸は加えません。一切のろ過などはせずに瓶詰となります。仕上がったワインはとろみを感じるほどにリッチです。Richardはワインに対して幅広い知識を持っており、現代醸造もカバーしたうえで、オーガニックの栽培を尊重・選択し、チェコの伝統に回帰してフィールドブレンドのワインを作ります。現在12000本を生産していますが、どんなに多くても20000本程度の生産にとどめるのだそう。“ワインは仕事だけど、趣味。でないと、作りたいワインは作れないよ”と彼は笑いながら教えてくれました。
1995年から2005年までは試作としての少量生産。2006年より少しずつ量を増やし、2008年からオーガニックなワイン生産者として正式にワイン販売を始めました(認証BIOKONT CZ)。彼の畑にはブドウだけではなく、あんずやプルーンなどが植樹され、山羊、馬を飼い、蜂の繁殖とハチミツの生産等も行っています。畑全体で新しいブドウ樹を増やしています。ブドウ樹同士の競争を促し、地中深くに根が伸びていくことを狙ってのことですが、それは、昨今の暖かい気候と降水量の減少を考えてみても正しい決断だと彼は考えています。現在最も密度が高いところで1haあたり“14000本”です。畑の大方は草に覆われていますが、30%程度は鋤いて掘り起しをしています。冬には寒さを防ぐためにブドウ樹の周りに藁を敷きます。ビオディナミの手法は尊重しますが、一部の採用に留めているそうです。
<ピノ・ノワール>
開放的でフレンドリーな20年。赤い果実味たっぷりのヴィンテージとなりました。赤い果実の高品質ピノが少なくなっている現在。とても貴重なタイプのワインです。熟成による芳香はまだまだですが、甘酸っぱくチャーミング。程よいタンニンときれいな余韻。懐かしいピノノワールです。
粘土質・黄土。南西向きの斜面(Kobyli村)。手摘みで収穫したブドウを足でつぶします。除梗はしません。自発的な発酵を促し、房ごとマセレーションをします。バトナージュをしながら23カ月の熟成。樽はモラヴィア周辺で取れたニセアカシア (Robiniapseudoacacia)600ℓの樽を使用します。醸造中及びすべての工程で亜硫酸は加えません。一切のろ過はせずに瓶詰となります。
ピノ・ノワールが大好きなRichardに好きなピノについて質問をすると、同じ黄土であるドイツ最高峰のピノ・ノワール“アスマンスハウゼン”!という答えが返ってきました。
<ワイン情報>
タイプ/ 赤
品種/ ピノ・ノワール100%
生産者/ Richard Stávek(リチャード・スタベック)
銘柄/ ピノ・ノワール(PN)
国/ チェコ
地域/ 南モラヴィア州、ニェムチチケ
生産年/ 2020
栽培/ オーガニック
SO2/ 無添加
公式HP: http://www.stawek.cz