フィデル・ノン・ドゼ NV(2018) / ヴェット・エ・ソルベ
フィデル・ノン・ドゼ NV(2018) / ヴェット・エ・ソルベ
<ワイナリーについて>(輸入元様資料より抜粋)
ベルトラン・ゴトローは 1967 年、シャンパーニュ地方最南端に位置するオーブ県、ビュキシエール=シュル=アルス村の農家に生まれた。ワイナリーの創業は 1986 年だが、ベルトランは高級ブランドの化粧品を扱う業界で働いた後、 1993 年に両親のブドウ畑を継いだ。
当初からシャンパーニュのイメージと生産者側の現実との乖離を問題視していた彼は両親の代までのやり方を一新することを決意し、即座に殺虫剤、除草剤及び化学肥料の使用を廃止した。長年にわたる化学肥料の弊害はすぐには消えず、収量を抑えた理想のブドウが得られるまで根気強く待った結果、2001 年ヴィンテッジがヴェット・エ・ソルベのエチケットとして最初のリリースとなった。
ベルトランは土壌の改善に努めつつ、自身の希求するシャンパーニュ造りのために心血を注いだ。ブノワ・ライエやダヴィッド・レクラパールとの出会いを機にビオディナミに傾倒し、ニコラ・ジョリーやマルク・アンジェリ、ピエール・フリックなどフランス中のビオディナミの先駆者たちを訪問。1998 年からは自身でも実践を始めた。
1999 年からはアンセルム・セロスのかたわらでシャンパーニュ造りを学ぶ。 アンセルムの考え方と問題解決法から多大なヒントと影響をうけた醸造方法によって、2001 年、ドメーヌ最初のリリースとなる『キュヴェ・フィデル』 (ピノ・ノワール 100%)が 4000 本造り出された。
ドザージュをしない彼のスタイルは当時まだ珍しく、フランス国内での評価は芳しいものではなかった。しかし友人の紹介で輸出を始めた途端に注目を浴び、一躍人気生産者となる。だが彼は成功に驕ることも、むやみな増産に走ることもない。ベルトランはその優れた感性をもって「生命が宿り、人に喜びを与えることのできるシャンパーニュ」造りに真摯に取り組んでいる。
<フィデル・ノン・ドゼ>
このキュヴェには、その生まれ育ちが息づいている。最低限のアッサンブラージュ(樽寄せ:畑別に醸造したキュヴェを組み合わせること)しかしていない。このキュヴェの名前の核になっているFideliteというコンセプトは、本来他のものに目もくれずに(テロワールと各キュヴェに)忠実であること。すなわち、明瞭な〈石灰質の感興〉(とはつまり、純粋なキンメリジアン土壌に由来する感覚的な特徴)、野生酵母のみから生じる本当の発酵がもたらす〈しなやかさ〉、木樽での一貫した醸造がもたらす〈長いアロマ〉を見いだせるはずだ。
<ワイン情報>
タイプ/ 泡・白
品種/ ピノ・ノワール100%(植樹:1987年)
生産者/ Vouette et Sorbée(ヴェット・エ・ソルベ)
銘柄/ フィデル・ノン・ドゼ(Fidèle Non Dosé)
国/ フランス
地域/ シャンパーニュ、コート・デ・バール / ビュキシエール=シュル=アルス
生産年/ N.V.(2018)
栽培/ ビオディナミ
生産者公式HP:https://www.sorbee.fr