オーポク 2021 / マリア・ウント・セップ・ムスター
オーポク 2021 / マリア・ウント・セップ・ムスター
<ワイナリー情報>(輸入元様資料より抜粋)
醸造所は急斜面のぶどう畑と、森に囲まれた丘の上にある。斜面の下に向かって並ぶ、栗材の支柱の間の約1.8mの高さに渡された、一本の針金からぶどうの枝葉がわさわさと垂れ下がる独特の仕立て方で、年間降水量約1000mmを超えるこの地方に向いた伝統的な栽培手法だと、オーナーのセップ・ムスターは言う。
彼の両親が約300年前からそこにあった、約10haのぶどう畑と建物を購入したのは1978年のこと。クロスター・ノイブルの醸造学校を卒業した1990年から実家で働き始めたムスターは、1994年に自動車事故で生死の境をさまよう体験をして人生観が変わった。生きることの意味を考えるようになり、1998年に休暇で妻とともに訪れたインドで、ニュージーランド出身のビオディナミのコンサルタント、ペーター・プロクターのセミナーに参加して感銘をうけ、2003年にデメターに加盟した。
そして醸造も2003年産から樽熟成期間を20~24ヵ月に伸ばし、ワインが自然に調和に至るまで見守るようになった。亜硫酸無添加で発酵・熟成の微生物的プロセスを完了するために、健全で生命力に富んだぶどうを収穫することが何よりも大切なのだという。圧搾後の清澄も瓶詰め前のフィルターがけもおこなわない。果汁から何かを取り去ることは、ワインの調和を乱すからだ。亜硫酸塩は基本的に添加しないが、「もしかすると10mg/Lくらい、添加した方が良いかもしれない」という感じがしたときは添加する。
栽培品種はソーヴィニョン・ブラン、シャルドネ、ツヴァイゲルト。土壌は主にオポーク。美味しいかどうかよりも、飲んだ人の昔の記憶が蘇えるようなワインを目指しているという。
<オーポク>
この地域特有の石灰質土壌「オーポク」土壌で栽培される、主に樹齢20年以下の若いブドウ樹の収穫を使ったワインが「オーポク」シリーズ。フレッシュなアロマが持ち味で、天と地をあらわすエチケットの色調にも反映されている。
品種の比率は毎年変わる。正確な比率はなく、毎年樹勢が強めの樹から最初に収穫したブドウが選ばれる。
<ワイン情報>
タイプ/ 白
品種/ ヴェルシュリースリング主体、ゲルバー・ムスカテラー、ソーヴィニョン・ブラン、モリヨン(植樹:1983~2002年)
生産者/ Maria & Sepp Muster (マリア・ウント・セップ・ムスター)
銘柄/ オーポク(Opok)
国/ オーストリア
地域/ ズュートシュタイヤーマルク
生産年/ 2021
栽培/ ビオディナミ