カベルネ・ソーヴィニヨン 2020 / マウアー・オスカル
カベルネ・ソーヴィニヨン 2020 / マウアー・オスカル
「化学薬品の無い時代ワインはどのように作られていたのか、
この時代の恩恵を享受しつつ、真に歴史を尊重し伝統に回帰するとはどういうことなのか...。」
伝統あるワイナリーを引き継いだ現当主Oszkarは、古いワインの書物やワイナリーに残る記録を読み、実践し、様々な産地を巡って生産者同士でお互いのワインについて議論を深める造り手。最後は決まって、兄のような存在であるZsoltのいるStrekov1075を訪れます。
ワイナリーは、ハンガリー国境にほど近い、セルビア北部のヴォイヴォディナのスヴォティッアに6ha、 セルビアの宝石とも呼ばれるフルシュカゴーラ山の麓スレムに10haの畑を所有。それぞれ人馬での有機栽培であり、良質なブドウを生産しています。
地品種の古木を数多く有しており、中でも1880年に植樹されたKadarka(カダルカ)の古木は大変に貴重なもの。ナチュラルワインへの転向をゆるやかに進め、2020ヴィンテージより、すべてのワインで亜硫酸無添加のワイン造りをしています。
昨年リコルクに初入荷した際に飲んで、一気に引き込まれた素晴らしい生産者。エントリーレンジから軽快かつ奥深さのある味わいで、初めて飲まれる方には間違いなく驚いていただけると思います。
<カベルネ・ソーヴィニヨン>(輸入元様資料より抜粋)
泥、石灰、堆積岩、火山岩。スレム地区。湖畔にある野生の自然環境が残る地域(Dobrodol村)樹齢17年。開放桶で自発的な醗酵、12日間のマセラシオン。225ℓの古樽で24か月熟成。亜硫酸無添加、無濾過にて瓶詰め。
ブラックチェリー、プラム、少しのカシス、針葉樹、ラムレーズン、バニラ、フランキンセンス。強い凝縮を感じるワインで、スモーキーなニュアンスも感じます。前年のジャンボという名のカベルネソーヴィニョンのキュベもそうでしたが、この地域の、否、マウアーのカベルネには冷涼感が感じられます。シンプルに凝縮したワインには仕上がらず、涼しげなグリーンフレーバーと調和した古典的なカベルネの存在感を併せ持ちます。
今飲んでも楽しめますが、熟成をさせても面白いと思います。ジューシでわかりやすく美味しい一本。
<ワイン情報>
タイプ/ 赤
品種/ カベルネ・ソーヴィニヨン
生産者/ Maxime Oudiette (マウアー・オスカル)
銘柄/ カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)
国/ セルビア
地域/ ヴォイヴォディナ自治州 スヴォティッア
生産年/ 2020
栽培/ オーガニック
SO2/ 無添加
生産者公式HP:https://maurer.rs/en