ロック・キャブ 2020 / レ・ヴィーニュ・ド・ババス
ロック・キャブ 2020 / レ・ヴィーニュ・ド・ババス
ナチュラルワイン創世記を担ってきたドメーヌ・デ・グリオット、今は別々のワイナリーを構えるも、未だに現役で最前線を走り続けています。瑞々しく素朴な味わいの中に垣間見える、磨きのかかった透明感。グリオットに良いイメージのなかった人も初めましての人にも飲んでもお試しいただきたい一本。
タイプ/ 赤
味わい/ 軽やか・スパイシー
品種/ カベルネフラン
生産者/ Les Vignes de Babass(レ・ヴィーニュ・ド・ババス)
銘柄/ Roc Cab(ロック・キャブ)
国/ フランス
地域/ ロワール
生産年/ 2020
栽培/ 除草剤や化学肥料を使わない栽培
SO2/ 無添加
ー輸入元資料ー
2010年に解散したグリオットの生産者2人のうちの1人です。成長著しい彼らの会社は、やがては税金対策のため設備投資を増やすことになり、その設備を稼働させるためにブドウを他からも購入し、自分たちがコントロールできる範囲を超えて不本意な手順でワインを造ることになるかも知れないと判断し惜しまれつつも解散となりました。それぞれ別の蔵元を立ち上げ小さなドメーヌとして再出発しましたが、二人の関係は今も全く変わっておりません。
セバスチャン・デルヴューは、18歳からブドウ畑で働きながら栽培の学校に入学、2年間在学した後に普通のワイナリーに就職しました。そこで栽培と醸造の責任者を3年間務めました。その当時にマルクアンジェリと出会い、ブドウの栽培とワイン造りに関して大きく影響を受け、彼のようなワインを造りたいといった気持ちを抑え切れず退職、自身のワイナリーを立ち上げる準備を始めました。グリオット時代から引き継いだ畑から徐々に増え、現在は約4.2haの畑を所有しております。セバスチャンは生産者達の中では兄貴的存在で、面倒見が良くとても慕われています。彼から紹介した貰った生産者も多く、私達からも信頼のおける生産者の一人です。
やや淡い赤色。葉付きの苺やフランボワーズなどのほんのりと甘やかな赤い果実の香りに、花々のかぐわしい様子や草木など仄かに青みがかった香りが爽やかな印象を加えており、野山を散策しているようなイメージが湧き上がります。しっとりと滑らかな口当たりで、フリーランジュースのような瑞々しく軽やかに口中へと流れていきます。苺のコンフィチュールを想わせるチャーミングな果実味や甘やかな風味に、青みがかった風味がほどよく溶け込み、艶やかでしっとりとした印象を与え、抑揚を感じさせます。アフターには葡萄の果皮を噛んだ時のようなタンニンが僅かに残り、可憐なスタイルに締まりを感じさせます。