シャルドネ バーディシャー・ラントヴァイン 2022/ ヴァーゼンハウス
シャルドネ バーディシャー・ラントヴァイン 2022/ ヴァーゼンハウス
<ワイナリーについて>(輸入元様資料より抜粋)
Wasenhaus はドイツ最南端の Baden(バーデ ン)地方 Staufen im Breisgau(シュタイフェン・ イン・ブライスガウ村)にある醸造所。蔵の名前「ヴァーゼンハウス」は、クリストフが育った家と農園に付いていた名前です。町から外れた、牧草地や畑に囲まれた、ヴァ―ゼン(畑や草原の意味)の家という意味です。
クリストフは「ヴァ―ゼンハウス」で自然、農業と葡萄畑に囲まれて育ちました。両親は農業・酪農に関わっており、その影響で子供の頃からオーガニックやビオディナミに触れていました。
2011年〜2013年、オーストリアの首都ウイーンで農業大学に留学した際、ワイン好きだった彼は、葡萄栽培にも興味があり、大学で葡萄の栽培やワイン醸造に関しても少し勉強していました。卒業後はドイツの実家に戻り 農業の手伝いを始めます。
2013 年の夏、クリストフはバイクでのスペイン旅行を決めました。しかし、出発の数日前に彼の人生に大きく影響を与えるワインを飲むことになったのです。 ブルゴーニュの生産者「*Bernard Van Berg(ベルナール・ファン・ベルグ)」 彼のワインを飲んだクリストフはすぐに生産者に会いたくなりバイクでブルゴーニュを訪れました。
*Bernard Van Berg ベルギー出身の有名な元プロ写真家。元々趣味だったワインを自ら造るためにムルソーに移り住み、ワインの醸造を行っていたが、現在はワイン造りを行っていない。
2013 年、クリストフはベルナール・ファン・ベルグを訪問後、スペイン旅行は取りやめすぐに研修を始めました。約一年間の研修を経ましたが、ベルナール・ファン・ベルグでは規模が小さく仕事量が少ない為、ベルナール氏の紹介でビオディナミを実践するルフレーヴでの研修も同時に行い始めました。
2014 年、ベルナール氏の紹介でワインを勉強に来ている学生が集まる寮で暮らすことになり、そこで アレクサンダーと出会ったのです。
2015 年、ボーヌのワイン醸造学校に通います。ベルナール氏の所にも定期的に通いながら、ポマールのコント・アルマンでも研修を行う。 アレクサンダーは、ドイツ・ドレスデン出身。元はランドスケープ・アーキテクトでした。仕事の関係でワイン生産者達と交 流していたのです。次第にワインへの興味が大きくなり、彼は仕事を辞め、2012 年からクリストフとは違うボーヌの栽 培・醸造学校に通い始めました。同時にピエール・モレで研修。翌年からドゥ・モンティーユで働き始める。
学生寮で出会ったクリストフとアレクサンダーの友情は深まり、その後、ドゥ・モンティーユ家のシャトーで、1 年間二人で 暮らしていました。二人は沢山のワインを飲み交わし、語り合い、そして互いを刺激し合っていました。またその間、アレクサンダーもクリストフの地元に何度も遊びに行っていました。そして、クリストフが地元に戻り、まずはネゴシアンとして 一緒にワイン造りを始める事を決心したのです。 クリストフの地元には葡萄畑が多く存在し、元々ワイン文化が根付いていたところです。しかし戦後の貧しさの影響で、 品質ではなく、大量生産ワインへシフトしてしまい、ワイン造りの文化は衰退していました。素晴らしいテロワールを無視するかのように、多くの葡萄が協同組合などへ安価に流れていたのです。
クリストフ曰く、
『テロワールはブルゴーニュに似た粘土石灰で、葡萄品種はピノノワールやピノブランが多く存在しています。葡萄畑は 家族代々守られたものも残っており、有機栽培やビオディナミ栽培が進んでいる地方なのです。良質な葡萄や畑を比 較的格安に入手できるなど、多くの可能性と将来性を秘めた場所だと信じています。』
2016 年の初頭に急斜面で機械が入れない葡萄畑も手に入れ、自社畑の葡萄と買い葡萄で念願のワイン造りをスタ ートさせました。現在クリストフはヴァ―ゼンハウスに常駐して栽培と醸造を行っています。アレクサンダーは現在でも、 ドゥ・モンティーユで栽培責任者として勤めているが、ヴァーゼンハウスの収穫・醸造には蔵に戻ります。 栽培・醸造に関しては二人で相談しながら、二人で判断・決定しているのです。
2018 年末の時点での自社畑は約 2ha。自社畑は有機栽培で、ビオディナミも少しずつ取り入れています。斜面が急で列も狭い畑なので、トラクターや機械は 一切使えないので全て手作業で行います。素晴らしい畑ですが作業や管理が大変なので入手出来ました。 ビオディナミの調合剤は友達が作る 500 や 501 などを使用。すべての自社畑をすぐにビオディナミ栽培に切り替える 事はしませんが、将来的には完全ビオディナミ栽培へ移行する予定です。 その他のキュヴェは購入した葡萄から造られます。購入する葡萄は、友達・知人の畑から多く、栽培はビオディナミがほとんどで、最低でもオーガニックです。
<シャルドネ バーディシャー・ラントヴァイン>
樹齢:20年
畑・土壌:Staufenの南に位置する黄土土壌の区画。
醸造・熟成:全房でダイレクトプレス。様々なサイズの古樽に入れてアルコール発酵。そのまま樽で澱引きしないシュールリーで12カ月熟成。ステンレスタンクで6か月熟成。収穫から醸造中はSO2無添加。フィルター無し、コラージュ無し。ボトリング時にSO2をごくわずかに添加している。
<ワイン情報>
タイプ/ 白
品種/ シャルドネ100%
生産者/ Wasenhaus(ヴァーゼンハウス)
銘柄/ シャルドネ バーディシャー・ラントヴァイン(Chardonnay Badischer Landwein)
国/ ドイツ
地域/ バーデン
生産年/ 2022
栽培/ 有機栽培(一部ビオディナミ栽培、デメテール認証)