シュナン 2022 / シモン・バタルディエール
シュナン 2022 / シモン・バタルディエール
<ワイナリーについて>(輸入元様資料より抜粋)
「 ワインは膨大な仕事をした結果のテロワールの産物であること、自身はつねに農⺠であること」
近年、若手の醸造栽培家が多く誕生しているアンジュのラブレ=シュル=レイヨン。シモン・バタルディエールはその中でも地についた経験と突出した才能があり大注目されるヴィニュロンの一人です。
オーヴェルニュのVincent & Marie Tricotで数年間働いた後、ロワールに移動、Mai & Kenji Hodgsonで働き、友人であるリシャール・ルロワなどでも研修した後、2haを取得し、2018年、初ヴィンテージをリリースしました。
ブドウ畑は、2023年現在、6箇所で合計3ヘクタール、シュナンとカベルネ・フランをメインに、樹齢100歳以上の古木から、70歳、30から35歳、10歳、最近自分で植えたフランピエの若木まで、生物多様性を尊重しながらすべて有機栽培で管理しています。
2021年にはレイヨン川北側にある、モンブノーMontbenaultにある樹齢約80歳のセレクションマッサルのシュナンが植わる区画と、オ・ロッシェ・デ・カール Au Rocher des Quarts(AOCの関係でシモンが名付けていますが、実際はClosdesOrtinieres ジャン・フランソワ・シェネのお父さんから購入)にある樹齢10歳のシュナンの区画を得ました。Au Rocher des Quartsの下方にある川に近い区画には、樹齢100年以上のシュナンの古木から苗木を造り植樹しています。
ワイン造りは基本的に区画単位で行われ、収穫から醸造までとても丁寧に行われます。ワインは、亜硫酸や炭酸ガスなどすべて化学的な添加はしていない本物のナチュラルワインであると同時に、味わいは、芸術的でエレガント、テロワールが表現された偉大なファインワインとなっています。
22年は異常気象の暑い年で、亜硫酸をいれない本物ナチュラルワインにコミットするシモンは、いくつかの区画のワインをアソンブラージュすることで、より複雑で美しいワインを造ることに成功しています。
「ブドウは水がメインです。雨が降り、土壌をとおることでフィルターされて、それが根からあがってブドウになる。だからわたしは雨が土壌から根を通して吸い上げられたようなワインが好きで、ディジェスト(身体にすっとはいるような)なワインであることを大切にしています。凝縮したワインはそんなに好きではなく、エレガントだけどディジェストなワインが好きです。そういう意味で、近年の「低収量を無意味に崇める」ワインブームには疑問を抱いています。低収量にしすぎるとワインが凝縮しすぎるからです。基礎のテクニックがあった上で、自然、畑、ブドウ樹との関係を築き、テロワールをワインに表現した自然とわたしの共同作品を造ることができると信じています。」シモン・バタルディエール
<シュナン>
2022はとても乾いた暑い年で、亜硫酸を入れずにバランスの取れた美しいワインを造るため、様々な畑の葡萄からできたワインをアソンブラージュしました。主な畑はClos des Ortinieresです。暑い年を感じる酸と複雑な味わいが織りなす、エネルギーが凝縮した偉大なワインとなっています。立てて冷やし、供出前にデカンタージュをしてからサーヴするのがおすすめです。(底の1,5CMくらいは使用しない)
<ワイン情報>
タイプ/ 白
品種/ シュナン・ブラン100%
生産者/ Simon Batardiere(シモン・バタルディエール)
銘柄/ シュナン(Chenin)
国/ フランス
地域/ ロワール、アンジュ
生産年/ 2022
栽培/ オーガニック
SO2 / 無添加