タミヤニカ 2022 / マウアー・オスカル
タミヤニカ 2022 / マウアー・オスカル
「化学薬品の無い時代ワインはどのように作られていたのか、
この時代の恩恵を享受しつつ、真に歴史を尊重し伝統に回帰するとはどういうことなのか...。」
伝統あるワイナリーを引き継いだ現当主Oszkarは、古いワインの書物やワイナリーに残る記録を読み、実践し、様々な産地を巡って生産者同士でお互いのワインについて議論を深める造り手。最後は決まって、兄のような存在であるZsoltのいるStrekov1075を訪れます。
ワイナリーは、ハンガリー国境にほど近い、セルビア北部のヴォイヴォディナのスヴォティッアに6ha、 セルビアの宝石とも呼ばれるフルシュカゴーラ山の麓スレムに10haの畑を所有。それぞれ人馬での有機栽培であり、良質なブドウを生産しています。
地品種の古木を数多く有しており、中でも1880年に植樹されたKadarka(カダルカ)の古木は大変に貴重なもの。ナチュラルワインへの転向をゆるやかに進め、2020ヴィンテージより、すべてのワインで亜硫酸無添加のワイン造りをしています。
リコルクも一気に引き込まれた素晴らしい生産者。エントリーレンジから軽快かつ奥深さのある味わいで、初めて飲まれる方には間違いなく驚いていただけると思います。
<タミヤニカ>(輸入元様資料より抜粋)
1本の樹から約350gのブドウを収穫。泥土、石灰、堆積岩、火山岩。スレム地区、Remetica地域(ドナウ川にほど近い崖 Remete畑)。タミヤニカはフランキンセンス(₌tamjan) の香りのぶどうという意味で名付けれらたブドウ。Muscat a PetitsGrains Blancと同一品種と考えられています。
手摘みで収穫。7日間のマセレーション後、天然酵母で発酵。その後300ℓの樽で12カ月の熟成。重力によって瓶詰め(無濾過)。亜硫酸はゼロです。
水仙やスイカズラを想起する瑞々しく美しい世界。シャボン、レモン、オレンジ、リコリス、そしてマスカットフレーバー。根菜のニュアンスも感じます。マスカットの強い香りが突出することなく、滋味深い風味ときれいなミネラリティと調和し、共に薫るのです。その様はドブラのソーヴィニョンやかつてのロワールのソ-ヴィニョンの銘酒のようです。
高貴な存在感を持っていますが、決してとっつきずらいワインではありません。ジューシーで果実味たっぷりなオープンで親しみやすいワインでもあるのです。
<ワイン情報>
タイプ/ 白(オレンジ)
品種/ タミヤニカ
生産者/ Maxime Oudiette (マウアー・オスカル)
銘柄/ タミヤニカ(Tamjanika)
国/ セルビア
地域/ ヴォイヴォディナ自治州 スヴォティッア
生産年/ 2022
栽培/ オーガニック
SO2/ 無添加
生産者公式HP:https://maurer.rs/en