タヴァス 2019 / カーナー・ガボー
タヴァス 2019 / カーナー・ガボー
<ワイナリー情報>(輸入元様資料より抜粋)
“はじめはただ美味しいワインが作れればよかった。ブドウも買いブドウで十分だと思った。でも2004年にマートラ山地ケーケシュ山の麓に広がる大地に素晴らしい畑を手に入れテロワールの表現の重要性に気づいた。自分のワイン作りは深まっていった。どんどんナチュラルな方向に…2017年以降亜硫酸添加をしないワイン作りが始まっている。娘のFanniもまたワイ作りをするようになって…”元エンジニアの当主Gáborは包み隠さず、自らのワイン作りの履歴を教えてくれます。
しかし、近隣の生産者を含むハンガリーの多くの生産者や消費者に、自分のブドウ及びワイン作りを理解してもらうことは至難の業でした。15年以上前のことですが、1本の木から0.5㎏のブドウを収穫し、すべて手作り、自発的な醗酵で・・と話したら、“嘘だ!”と言われてしまったそうです。大量の安定したワインを作り飲むことを当然とする国内ではなかなか理解を得ることは難しいのです。
そんな中、彼にとって幸運だったのは、同じく高品質なワインをナチュラルな技術で実現しようとした友人がいたこと。Strekov1075のZsoltそして、Maurer Oszkárです。
彼は、自らのコンセプトを5つの言葉で表現しました。“テロワール”“低収量”“ナチュラル”“純粋”“正直”“ワインの美味しさを追求した結果、美味しいブドウを作ることが最も重要だと理解した。美味しいブドウにはテロワールが表現されていて、それが実現されるためには低収量かつナチュラルな栽培法を用いなければならない。ナチュラルであることは醸造にも当てはまり、何も足さない醸造を心掛けブドウの美味しさを表現することに集中する。すると結果としてピュアで美しいワインが産まれてくる。それらの工程すべてに正直・真摯に携わっていく。そうでなければそれを持続することはできない…。”
マートラ山の麓に広がる自らの畑で懸命に働くうちに、その畑が美味しいブドウを作ることにあまりにも優れていることに気づきました。そのことは彼に大きな驚きと喜びをもたらしました。“そんな畑を所有していて懸命に働かない理由、高品質なブドウを目指さない理由はないよね。”彼にとってブドウの品質の追求はあまりにも自然な成り行きでした。
<タヴァス>
春の大地という名の畑から収穫されました。迫力と真摯さ。何度体験してもガボーの二つの単一畑のワインには圧倒されます。このワインが美味しいのは当たり前で、ワインといかに向き合い、どう楽しむか。むしろ私たちがワインに問われているかのような錯覚をおぼえます。
凝縮した強い果実風味。液体はなめらかで、質感に粘性があり、口中で生々しく強烈なプラムが爆発し、フランキンセンスや麝香が薫ります。年をまたぎワインはますます進化していくことでしょう。ケックフランコシュ(ブラウフレンキッシュ)の真の姿を表現するグランヴァン。
<ワイン情報>
タイプ/ 赤
品種/ケックフランコシュ(ブラウフレンキッシュ)100%
生産者/ Karner Gábor(カーナー・ガボー)
銘柄/ オトン#2 (Otthon #2)
国/ ハンガリー
地域/ 南モラヴィア州、へべシュ県スチ村 (マートラ山地)
生産年/ NV(2019)
栽培/ オーガニック
SO2/ 無添加