ピノ2 2020 / ヴィーニャ・ヘルザノヴィ
ピノ2 2020 / ヴィーニャ・ヘルザノヴィ
チェコのナチュラルワインムーブメントにおける第二世代。その代表的作り手「ヴィーニャ・ヘルザノヴィ」。
現当主Jakubと妻Sandra、Jakubの妹Zuzanaが、チェコのナチュラルワインの未来に向かって、情感に訴える風味豊かなワインを醸しています。
1997年にJakubとZuzanaの父がブドウを植えたのがワイナリーの始まり。ところが、2012年に父は急逝し、突如ワイナリーを引き継ぐことになった兄妹。Jakubは近くの大学で、ブドウ栽培とワイン醸造を学び始めると、将来の伴侶となるSandraとサスティナブルでホリスティックなワイン作りに意気投合。新生Herzánoviの歴史が始まりました。
彼らは、醸造においてはミニマルであることを大切にしており、その分、畑仕事は膨大。ブドウが栄養をたっぷりと蓄え、健全な天然酵母を付着させ、自発的な発酵を促し、ヴィンテージがワインに反映されることを重視してワイン造りに励んでいます。
中世において最高峰のワインとして楽しまれていた中欧ワイン。ナチュラルワインとして現代に蘇りつつ高品質な中欧ワインが、今後本当の文化として昇華し、その地位を取り戻すのか…彼らの活躍にも多いに期待が膨らみます。
<ピノ2>(輸入元様資料より抜粋)
濃いめのロゼのような色調。いわゆるラマートワインに近いスタイルですが、2020年は赤ワインと言っても良い色合い。香りや味わいは90年代のAOCブルゴーニュや良質なサンソー種のワインを彷彿とするイチゴ、小梅やおがくずの香り。そこに中欧らしい木蓮の花や香木、さらにはカカオや桑の実のニュアンスが追って現れます。エキス分たっぷりで、うま味ものっています。終盤の瑞々しさと熟成香のような深い香りの共存が複雑な世界を醸し出します。
<ワイン情報>
タイプ/ ロゼ(赤に近い)
品種/ピノノワール3分の1、ピノグリ3分の2(1980~2000年代までに分けて植樹)
生産者/ Vína Herzánovi(ヴィーニャ・ヘルザノヴィ)
銘柄/ピノ2(Pinot2)
国/ チェコ
地域/ モラヴィア コビリー
生産年/ 2020
栽培/ オーガニック、ビオディナミ認証移行中
SO2/無添加