ブラン・ダルジル NV(2017) / ヴェット・エ・ソルベ
ブラン・ダルジル NV(2017) / ヴェット・エ・ソルベ
<ワイナリーについて>(輸入元様資料より抜粋)
ベルトラン・ゴトローは 1967 年、シャンパーニュ地方最南端に位置するオーブ県、ビュキシエール=シュル=アルス村の農家に生まれた。ワイナリーの創業は 1986 年だが、ベルトランは高級ブランドの化粧品を扱う業界で働いた後、 1993 年に両親のブドウ畑を継いだ。
当初からシャンパーニュのイメージと生産者側の現実との乖離を問題視していた彼は両親の代までのやり方を一新することを決意し、即座に殺虫剤、除草剤及び化学肥料の使用を廃止した。長年にわたる化学肥料の弊害はすぐには消えず、収量を抑えた理想のブドウが得られるまで根気強く待った結果、2001 年ヴィンテッジがヴェット・エ・ソルベのエチケットとして最初のリリースとなった。
ベルトランは土壌の改善に努めつつ、自身の希求するシャンパーニュ造りのために心血を注いだ。ブノワ・ライエやダヴィッド・レクラパールとの出会いを機にビオディナミに傾倒し、ニコラ・ジョリーやマルク・アンジェリ、ピエール・フリックなどフランス中のビオディナミの先駆者たちを訪問。1998 年からは自身でも実践を始めた。
1999 年からはアンセルム・セロスのかたわらでシャンパーニュ造りを学ぶ。 アンセルムの考え方と問題解決法から多大なヒントと影響をうけた醸造方法によって、2001 年、ドメーヌ最初のリリースとなる『キュヴェ・フィデル』 (ピノ・ノワール 100%)が 4000 本造り出された。
ドザージュをしない彼のスタイルは当時まだ珍しく、フランス国内での評価は芳しいものではなかった。しかし友人の紹介で輸出を始めた途端に注目を浴び、一躍人気生産者となる。だが彼は成功に驕ることも、むやみな増産に走ることもない。ベルトランはその優れた感性をもって「生命が宿り、人に喜びを与えることのできるシャンパーニュ」造りに真摯に取り組んでいる。
<ブラン・ダルジル>
Lieu-dit:Biaune
じっくりと進む熟成、時間への賛歌。森と放牧地の間にある区画で寒い。キンメリジャンの粘土石灰質土壌が心地よい塩味を利かせる。”父から相続する時、一番いい畑は、父の兄が継いだ。次に私が父の畑を継ぐ時私の兄が一番いい畑を継いだ。で私はBlanc d’Argile の畑を喜んで受け継いだ。
北向きで、陽があまり照らず、湿気が多くべと病になりやすい。誰も手を出さなかった畑だった。熟成することのない、いいとこなしのような畑だけれど、クロード・ブルギニョンに土壌分析してもらって、シャブリのシャルドネを植えた。ビオディナミ栽培をして、土壌にエネルギーを与え、病弱な我が子を育てるように、育てた。地球の温暖化もあって、ちゃんと熟して、こんなにいいワインができるようになった。”
<ワイン情報>
タイプ/ 泡・白
品種/ シャルドネ100%(植樹:1990年代)
生産者/ Vouette et Sorbée(ヴェット・エ・ソルベ)
銘柄/ ブラン・ダルジル(Blanc d’Argile)
国/ フランス
地域/ シャンパーニュ、コート・デ・バール / ビュキシエール=シュル=アルス
生産年/ N.V.(2017)
栽培/ ビオディナミ
生産者公式HP:https://www.sorbee.fr