ル・ジャルディノNV2019 / アモリー・ボーフォール
ル・ジャルディノNV2019 / アモリー・ボーフォール
★アモリー・ボーフォールを、美味しく召し上がっていただく2つのポイント★
①冷やしすぎず(12〜19℃)、抜栓後は室温で。(本来の柔らかさや果実味、複雑性に富んだ味わいが感じられます)
②シャンパーニュグラスではなくワイングラスを使用(微細な泡が溶け込み様々な要素が緻密に絡み合う原酒の味わいをたっぷりとお楽しみいただけます)
<ワイナリー情報>
アモリーはシャンパーニュ地方でビオディナミ農法を実践した先駆者として知られる老舗ドメーヌで知られるアンドレ・ボーフォールの孫で、2018年から自身のドメーヌを持ち家族とは別にシャンパーニュを造っています。10代の頃から父ジャックが率いるドメーヌで畑仕事を手伝い、その後本格的なワイン造りに関しては20代前半の時期(2003年から2008年までの5年間)に従業員として携わりました。しかし造りたいワインのスタイルが明確であり、それが父のスタイルとは全く異なっていたことから、2000年代後半に独立します。最初のドメーヌは北ブルゴーニュ(シャブリ、トネールエリア)に持ち、10年にわたりナチュラルワイン造っていました。
「区画面積はとても小さいけれど、一般的には見過ごしがちな区画特有の細かい要素に注意を払う事ができ、それらが葡萄にどのような影響を及ぼすのか観察できる点が、私にとってとても大切です。」と彼は話します。畑では雑草を排除せず、トリートメントも常に必要最低限に抑え、夏には高く生えた枝と葉も切り落とさずにトレサージュ(編む作業)を行う事でブドウの実に影を作り過度な日射しから守るなど、様々な工夫が施されています。
<ル・ジャルディノNV19>
0.6haのキンメリジャン土壌(樹齢60年のピノ・ノワール)と0.28haのポルトランディアン土壌(樹齢10年のシャルドネ)。南東向きの緩やかな斜面で粘土の強い石灰質土壌。2017年以降は有機肥料も使っていないため、生産量は自ずと少ない。添加物を用いずに醸造するためには高いレベルでの酸が必要となるため、収穫は周辺の人たちに対して週単位で早く、2019年は9月2日に潜在アルコール度数10%で収穫。
フードルで発酵後に500Lの古樽で10ヶ月熟成。瓶詰め前の数ヶ月間は再びフードルで寝かせて仕上げる。合計で22ヶ月の熟成後に、2020年の果汁を加えて瓶内二次発酵。17ヶ月の熟成後2022年11月9日にデゴルジュマン。ドザージュなし、残糖0g。亜硫酸無添加。
黄金色。りんごの蜜やアカシアの蜂蜜、擦りおろしりんご、レモンバーベナ、オレンジや白の花々の華やかさ、僅かなビターカラメルや火打石の芳ばしいニュアンスなど熟成由来の深みと若干酸化的な複雑性が伺える香りが溶け込みます。繊細で柔らかい泡が液中に解け、ややコク深い風味をふっくらと口中に膨らませます。アタックは安政柑などの和柑橘の風味とメリハリのある小気味良い酸が絡み合いスッキリとした印象で、口中へ留まる風味には次第に蜂蜜やりんごの蜜、擦りおろしりんご、アーモンドの皮のような芳ばしさ、乳酸的なまろやかさや旨みなどが重なり、深みや奥行きが増していきます。アフターにはフランボワーズのような赤い果実の愛らしさや華やぎのある上品な風味がふわりと現れ、コク深い中にエレガントな印象を残します。凛とした酸が全体を支えながら輪郭を与え、その中心の液体は非常に柔らかく緻密な果実や様々な要素が絶妙に溶け込み、ガスが完全に抜けてからは原酒そのものの素晴らしさがより魅力的に感じられるほどの仕上がりです。
<ワイン情報>
タイプ/ 泡・白
品種/ ピノ・ノワール80%、シャルドネ20%
生産者/Tristan Hyest(アモリー・ボーフォール)
銘柄/ ル・ジャルディノ(Le Jardinot)
国/ フランス
地域/ シャンパーニュ
生産年/ NV(2019)
栽培/ ビオロジック