ヴァン ド フランス ロゼ シャヴィニョル 2023 / パスカル コタ
ヴァン ド フランス ロゼ シャヴィニョル 2023 / パスカル コタ
<ワイナリーについて>(輸入元様資料より抜粋)
ソーヴィニヨン・ブラン発祥の地ロワール。その中心となるサンセールにドメーヌを構え、世界中のソーヴィニヨン・ブラン生産者の目標となっている最高の作り手がパスカル・コタとフランソワ・コタです。
パスカルとフランソワは従兄同士で、2 人の父親は共同でドメーヌを運営していました。その伝統的な造りをそのまま引き継いでいるため、ワインの味わいに大きな差はなく、ラベルも瓜ふたつです。
パスカル・コタのサンセールは、サンセールがいかに素晴らしいかをよく表しています。今では既にこの地域では当たり前となっていますが、単一畑のブドウからワインを造ったのはコタが初めてでしたし、最初に無濾過で瓶詰をしたのもコタでした。畑はサンセールの中でも最良の区画の 1 つに挙げられ、手作業でないと作業ができないほどの急斜面に位置します。この地形と自然環境を生かし、ビオディナミ農法が話題になる遥か以前から、有機栽培や古典的な醸造を続けてきました。
収穫は完熟を待って遅摘みし、全て手作業で収穫・選果します。古典的なバスケット・プレス(高級シャンパン・ハウスで使用されているものと同じもの)を使用し、人力で圧搾します。これは非常に穏やかな圧搾工程で、質の高いマストが得られます。ワインは全て樽発酵させていますが、独特の醸造技術で樽を感じさせない円やかな味わいを引き出しています。マロラクティック発酵、濾過処理はせず、月の満ち欠けに合わせて瓶詰します。こういった様々な努力により長期熟成に耐える卓越したワインを生み出しています。
サンセールが熟成するかどうかが議論になる時、ソーヴィニヨン・ブランが非常に良く熟成する最高の例として、決まってコタのワインが引き合いに出されます。ロバート・パーカーが「私が口にしたことのある最良のソーヴィニヨン・ブランの 1 つ」と評するほど素晴らしいワインを産出しています。
コタのワインは、ミネラル感とフレッシュな爽快感に溢れつつも、ふくよかな果実味が感じられ、メロンやミントを思わせる爽やかなアロマが香ります。サンセールが早飲みの白ワインという固定概念を覆される逸品です。
パスカル・コタの収穫は、サンセールの生産者の中で最も遅く、この遅い収穫こそ、シャプタリゼーションを一切せずとも非常に高い残糖量を出すことの出来る秘訣です。フランソワとは対照的に、パスカルは極めて遅めの収穫を好みます。将来、この点がフランソワ・コタとパスカル・コタのワインの違いを語る上で重要なポイントとなり得るかもしれません。
■2023 ヴィンテージ情報■
この年のロワール地方は、雨や熱波に見舞われ、生産地域や品種によって品質に差異がみられました。中でもサンセールやプイィ・フュメの生産地域は、比較的問題が少ないほうでした。7月下旬から 8月にかけて非常に乾燥していたため、9 月に降った雨は恵みの雨となり、果実は成熟とともに重みを増していきました。しかし、9 月中旬に嵐が発生し、急遽収穫を早める必要があったため、人員の確保に苦労した生産者もみられました。地域により違いはあるものの、この年は、よく熟した豊かな果実の香りや味わいを持つワインに仕上がっています。
<ヴァン ド フランス ロゼ シャヴィニョル>
サンセールの役所がパスカル・コタの所有地に駐車場の建設を要求しパスカルがこれを拒否したため、それ以降この土地はVDF に降格されています。このような形で降格させられるというのは過去に例がありませんでした。
目を見張るほどにピュアで鮮やかな果実味にフローラルなアロマを湛え、心地よいミネラルが感じられる。濃厚でいて、透明感のあるクリアな味わいと浮き立つような高揚感を兼ね備えたロゼ。
<ワイン情報>
タイプ/ ロゼ
品種/ ピノ・ノワール100%
生産者/ Pascal Cotat(パスカル・コタ)
銘柄/ ヴァン ド フランス ロゼ シャヴィニョル(Vin de France Rose Chavignol)
国/ フランス
地域/ ロワール、サンセール
生産年/ 2023
栽培/ ビオディナミ