ヴィエイユ・ヴィーニュ 2022 オーレリアン&シャルロット・ウイヨン
ヴィエイユ・ヴィーニュ 2022 オーレリアン&シャルロット・ウイヨン
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<ワイナリーについて>(輸入元様資料より抜粋)
オーレリアン・ウイヨンは、ジュラのコンテ出身です。彼は14歳の頃からピュピアンのピエール・オヴェルノワの元で兄のエマニュエル・ウイヨン、姉のアデリーヌと共に約20年間葡萄の栽培及び醸造について学びました。幼い頃から長きにわたり目や耳、そして体全体で感じてきた自然なワインを、現在のフォコンでも造り続けています。
オーレリアンは2014年にスイスに移住しジュラで学んだことを生かして新しい葡萄品種の開発、そしてバイオダイナミクスを用いて葡萄畑の土壌を変える仕事をしていました。
アルジェリアのトゥアティ出身の妻シャルロットは2つの博士号を取得した才色兼備の女性で、古代文書の研究のため中国やエチオピアなどへ赴き、そこで植物から紙を作る伝統的な方法や天然色素での染色芸術なども学びました。エチケットに使用された紙材は、シャルロットが葡萄の枝や果梗を利用して作成したものです。
二人の劇的な出会いはシャルロットがスイスに戻り大学でヨーロッパにおける染色技術の研究を終えた後、次は一転して農耕馬の仲介業に就き、葡萄畑を馬で耕作している時でした。
彼らは2017年3月に、ヴォーク地方のフォコン、ツール ドフランスのコースとして名高いモン・ヴォントゥの麓にある、4haの葡萄畑と5haの森や湿原に囲まれた土地に定住しました。
カーヴはもちろんのこと家も水道も電気すらなく、全てを自分達で作りあげ、カーヴは収穫の1週間後に完成しました。9月27日には娘さんが誕生し、2017年は彼らにとって変わり目の素晴らしいスタートの年となりました。
森に囲まれ他からの影響も受けない好立地で、粘土石灰と砂が主体となっています。砂は砂質が固まってできた岩が風化したもので、「ラロッシュクークルド」と呼ばれる特徴的な土壌です。
現在は樹齢約25歳から65歳のグルナッシュ 2.5ha、シラー1.3ha、そして0.2haのサンソーを栽培しています。馬のヴィクトワール(Victoire)とロバのカストール(Castor)が農作業を手伝い、またコンポストも彼らの糞を利用しています。ピエールから学んだことを生かしながらジュール・ショーヴェの醸造法を採用し酵母や亜硫酸は一切使用せず、葡萄の力による自然な醸造でろ過もしません。瓶詰は重力を利用して行っています。
<ヴィエイユ・ヴィーニュ >
樹齢約70年の葡萄を除梗して35日間のマセラシオン。ステンレスタンクで発酵と熟成。
やや淡い赤色。ドライ苺やフランボワーズなどやや充実感のある赤い果実の香りに、カレンズなど黒系果実ニュアンスが加わり、甘さ控えめの落ち着きのある香りが伺えます。赤い果実の果汁のように瑞々しく、ピノ・ノワールを想わせる繊細な印象を受けます。口当たりは柔らかくしなやかで、甘酸っぱい緻密な赤い果実の風味にザクロが弾けるような酸が全体を引き締めます。口中に膨らむ風味は若々しさがありながら、徐々に重なる木の皮やクローブなど甘苦い風味が抑揚やコク深さを与え、トーンがやや低くしとやかな雰囲気と旨みが残ります。複雑な旨みの絡み合うエキスの詰まった果実味、華やかで気品に満ちた様子、深みや奥行きなど様々な要素がバランスよく調和し、若い果実味の中に複雑性の感じられる仕上がりです。
今後の熟成で飲み心地や果実の風味は更に繊細で妖艶な印象、エレガントで奥行きのある味わいが引き出されていくことでしょう。
<ワイン情報>
タイプ/ 赤
品種/ グルナッシュ
生産者/ Aurelien et Charlotte Houillon(オーレリアン&シャルロット・ウイヨン)
銘柄/ ヴィエイユ・ヴィーニュ(Vieilles Vignes)
国/ フランス
地域/ ローヌ
生産年/ 2022
栽培/ ビオディナミ
生産者公式HP: http://www.domainehouillon.fr