クレオビュリンヌ シャピトル・アン 2019 / ジュリー・デュフール
クレオビュリンヌ シャピトル・アン 2019 / ジュリー・デュフール
「第一章」
「昔々…」を意味する「Il était une fois...」という文字がラベルに表記されたこのシャンパーニュ。今回ご紹介するナチュラル・シャンパーニュの造り手「ジュリー・デュフール」の物語が、これから始まります。
父親の逝去後、母フランソワーズ・マルティノ、弟シャルルとジュリーに3分割された15haの畑。ジュリーは2010年にワイナリーを設立。当初からビオロジックの畑で、3つのリューディーに分かれる畑には、ピノ・ノワールとシャルドネが栽培されています。河と谷の起伏が幾重にも入り組んだ地形、地質はキンメリジャンの石灰土壌が主体。ブドウ畑の周囲には小さな森や林に沢山点在し、自然にアグロフォレストリーができているという、造り手にとって、とっても素晴らしい自然環境に恵まれています。
ジュリーは、栽培ブドウをすべて売っていましたが、2016年の収穫から元詰を開始。2019年の収穫から弟シャルルと同じセラーで醸造を始め、野生酵母による醸造、醸造添加物は一切加えず、圧搾時に必要最低限のみ使用。ナチュラル・シャンパーニュの造りへ大きく舵を切りました。
そんなジュリーの新たな一歩を刻むシャンパーニュが、この「Cléobuline Chapitre 1」です。
ワイン名のCléobuline(クレオビュリンヌ)とは、古代に遡るギリシャの女流詩人の名前ですが、 いつか自分でシャンパーニュを造る際はこの名前を付けようと心に決めていたジュリー。「女性らしさや喜び、花、自然、ダイナミズム、若さの躍動」などを象徴する名前のようです。
Chapitre 1(シャピトル・アン)は、「第一章」という意味で、今後リリースされるシャンパーニュは、「第二章」「第三章」と続いていくそうです。始まったばかりのジュリーの物語。
まずは、第一章をお楽しみください。
<ワイン情報>
タイプ/ 泡・白
品種/ ピノ・ノワール50%、シャルドネ50%
生産者/ Julie Dufour(ジュリー・デュフール)
銘柄/ クレオビュリンヌ シャピトル・アン(Cléobuline Chapitre 1)
国/ フランス
地域/ シャンパーニュ
生産年/ 2019
栽培/ ビオロジック
SO2/ 圧搾時に必要最低限のみ添加